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体力測定
2022/06/07鈴の音
今回は3ヶ月に一度行っている体力測定についてお話します
鈴の音では利用者様の思いや目的に応じてリハビリメニューを作成しています
その時の一つの評価になるのが体力測定です
体力測定は全部で5項目行います
1つ目は「握力」です
握力は握る力と思われがちですが 体力測定においての目的は筋肉量の把握に使われます
筋肉量が増えたか減ったかの簡易な指標になります
筋肉量が増えれば握力も増えるし 筋肉量が減れば握力も低下します
一般的に男性で26キロ未満、女性で18キロ未満はサルコペニアといって 筋肉量の減少により機能低下した状態だと評価されます
次に「片足立ち」です
片足立ちはいわゆるバランス感覚の評価で 15秒以下は転倒のリスクが高くなるとされています
デイサービスに来所される高齢の方では 最低でも5秒は片足立ちができることが理想的です
バランス感覚は転倒予防の観点から一番大切な能力といっても過言ではありません
3つ目は「Timed Up & Go」です
3メートル先の目印で折り返し 合計6メートルの歩行タイムを計測します
このテストも転倒のリスクを確かめる目的で行います
一般的に 一秒間の間に0.8メートル歩けることが理想とされています
簡単にいうと 青信号の間に横断歩道を渡りきれるかどうかです
このテストは11秒以内に6メートル歩けることが理想的です
13秒以上かかる場合は転倒のリスクが高いとされています
また30秒以上かかる場合は 起居動作や日常生活動作に何らかの介助を要するという判断になります
4つ目は「ファンクショナルリーチテスト」です
このテストもバランスの評価を行うテストです
立位姿勢から腕を 前へならえの状態から前方へ体を倒します
立位姿勢から前方への移動距離を計測します
このテストは25センチを基準として 25センチ以下は転倒のリスクが高いと評価します
最後は「体重」です
体重は体の状態を色々な角度から評価する指標になります
体重の増減をもとに 栄養状態であったり心機能の状態、筋力の状態など様々な評価に使います
これらの測定を3ヶ月ごとに行うことで 利用者様の体の状態を客観的に評価することができます
またリハビリの効果なども これらの数値から読み取ることができ 利用者様のモチベーションの維持につながることにもなります
これらの結果は 担当のケアマネージャーさんにも提出し 利用者様の状態を共有しています